「かなえた夢から次の夢へ」

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大西修平さん
私は、1986年生まれ東京都出身、デュシェンヌ型筋ジストロフィーを患い生きている大西修平と申します。2002年、高校生2年生(16歳)の夏に、メイク・ア・ウィッシュ オブ ジャパンの協力により、当時の夢、「ハワイの大学で留学・勉強したい!」をかなえるため、その「留学するための準備・下見」として、一時渡米をするウィッシュを実現しました。
当時、高校に入学した私は、自分の将来を考え始めました。20歳で死ぬ病気であると言われ続け、少しずつ動かなくなっていく身体の中で、私は生きていく何かを見つけなければなりませんでした。高校生になり、英語を学ぶことを楽しいと感じ始めた当時の私にとって、英語を話せるようになると世界中の人と会話ができるようになるという認識から、留学したいなと漠然と思いました。
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そんな時に、母がたまたま見たテレビ番組でメイク・ア・ウィッシュを知り、私は「ハワイの大学で留学・勉強したい!」という夢をかなえたいと連絡しました。長期の留学支援は難しかったものの、そのきっかけとして「留学するための準備・下見」をしに、ハワイを訪れることになりました。
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ハワイでは、ハワイ大学マノア校やホノルルコミュニティカレッジ、ハワイパシフィック大学の見学、また、現実的に留学時の生活サポートをしてもらうため、現地の自立生活センターや筋ジストロフィー協会を訪れ、いろいろなご相談をさせていただきました。
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帰国後、メイク・ア・ウィッシュ オブ ジャパンにお礼と別れを告げた後、私はそのきっかけを元に、現地で知り合った方々とコンタクトを取り続け、一緒に渡米し介助するヘルパーを見つけ、高校卒業と同時に最終的な夢であったハワイへ留学しました。最初は語学学校から、その半年後、ハワイ大学カピオラニコミュニティカレッジに入学、一生懸命勉強し、卒業・学位を取得し、私は夢をかなえ、帰国しました。

夢をかなえ切ってしまった私は、次の夢を探しました。数年後、久しぶりにバケーションでハワイへ、そして母校を訪れると、大学側から一緒に仕事をしようという話をいただいたのです。

現在、私はインウェブアウト留学センターという事業を設立し、障害を持たない人のみならず、障害があっても、私と同じように「ハワイの大学で留学・勉強したい!」という人の夢をかなえるお手伝いをしています。それは、メイク・ア・ウィッシュ オブ ジャパンが当時の私にしてくださったように、今度は私が彼らを支援し、たくさんの学生を、ハワイに送ることが今の私の夢となっています。
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